「野口さんなら間違いない」とご近所も安心されるほど大きなブランドです。

㈱鍵善良房 代表取締役社長

今西 善也 様

  • 大人がゆっくりできるカフェをオープン

  •  私が先代の父から鍵善の社長を受け継いだのは、平成二十年、三十五歳のときです。先代が早くから「六十歳で隠居する」と宣言していたので、心がまえはできていましたが、入社以来、菓子づくりの職人一筋のため、会社経営は一から勉強でした。幸い先代が、私が多少失敗をしても大丈夫な会社にしてくれており、社員もよく働いてくれるおかげで、会社を順調に動かせています。
  •  社長になって四年目の平成二十四年、祇園南側の風情ある路地に、町屋を改造した「ZEN CAFE + Kagizen Gift Shop」を開店しました。
  •  ZEN CAFEでは、大人がゆっくりくつろげる空間をコンセプトとしており、落ち着いたインテリアの中で和菓子と飲み物を楽しんでいただけます。和菓子の新たな食べ方・嗜み方を提案できる場所にもしたいと考え、本店、高台寺店にはない初の試みとして、コーヒーと和菓子を合わせてお出ししています。きっかけは、ヨーロッパからのお客様が和三盆の落雁をコーヒーと一緒にいただくと話されていたことでした。ZEN CAFEのコーヒーは和菓子の良さが引き立つよう、専門家のアドバイスもいただきながら本格的にブレンドしています。
  •  隣接のKagizen Gift Shopでは、さまざまな形の、彩り豊かな干菓子を中心に、もらってうれしい、買ってうれしい和菓子を販売しています。
  • 何事もきちんとされる野口さんなら安心

  •  「ZEN CAFE + Kagizen Gift Shop」の建築は、当然のように野口さんにお願いしました。昭和五十五年に社員寮を建てていただいてからのおつきあいで、本店をはじめ高台寺店、先代の住宅、もちろん私の住宅も野口さんです。
  •  野口さんは何事もきちんとされていて、安心して任せることができます。工事の際の近隣へのご挨拶は「ちゃんと行きましょう」と、一緒にまわってくださいました。建物が完成した後も、ちょっとしたトラブルでもすぐに飛んできてもらえます。ご近所でも「野口さんがされるのなら間違いない」と評判で、野口さんは京都では大きなブランドだといえます。いい加減なものをつくりたくないとの思いが強くあるからこそ、お願いするなら当然に野口さんです。
  •  ちゃんとした建物のお店で、ちゃんとしたお菓子をつくり、マナーやサービスも磨くなど、お客様をお迎えする準備を怠るわけにいきません。「もうすぐ鍵善の、あのお菓子の季節だ」と季節限定のお菓子を心待ちにしてくださるお客様や、くずきりが食べたくて、東京から新幹線で来てくださるお客様もおられます。うれしいと同時に、とても気持ちが引き締まります。
  •  私の経営の基本は「地道に」です。この京都でやるべきことはたくさんあり、この祇園にいるからこそ鍵善の特色があるのです。実は、「ZEN CAFE」にはあえて名物のくずきりを置いていません。お客様に祇園にお越しいただき、それぞれの鍵善のお店で、それぞれのお店の雰囲気に合わせたお菓子を堪能していただきたいためです。
  •  これからもお客様に喜んでいただけるお店とお菓子を、つくりつづけていきたいです。