野口さんと当社は仕事のスピード感がよく合っています。

㈱ナベル
代表取締役社長・取締役副社長
南部邦彦様(右)南部隆彦様(左)
  • やさしく安全に大量の卵を包む

  • 「世界の卵をナベルの機械でパックしよう!」。これが当社の合言葉です。スーパーなどに並ぶ、プラスチックケースに詰められた卵。このパック包装を全自動で行うシステムや、卵に異常がないか検査をする装置などの開発・製造を専門としています。養鶏場や卵のパック包装の会社で扱われる卵は、多いところで1日に200万個。人の手を使わずに、たくさんの卵を効率よく処理できるシステムが求められています。
  •  当社が開発した最新の機械は、1時間に24万個のパックが可能で、世界最大級の能力です。卵への衝撃を小さくしつつ大量に処理できる当社の機械は、他分野の機械メーカーさんも「すごい技術だ」と言ってくださいます。
  •  以前は、ヒビ割れた卵や、中に血の塊が入った卵もパックされており、消費者の皆さんが不快な思いをされることがよくありましたが、これを改善したのは当社の検査装置です。この開発がサルモネラ菌による食中毒の減少にもつながっています。
  • 日本初の機械を次々に開発

  •  当社は1964年、祖父の南部邦男が制御機器メーカーとして創業しました。1975年には、卵パックの蓋を溶着する超音波シール機を日本で初めて開発し、国内で75%のシェアを獲得します。その二年後には、これも日本初となる自動洗卵選別包装装置を世に送りだし、南部電気製作所を設立しました。
  •  技術の路線が異なる超音波シール機を開発したきっかけは、知人からのすすめでした。祖父が自ら文献などを調べ、小さな部品まで設計し、作り上げました。今の技術者である私たちからすれば、「そんなにまでして作る?」との思いです(笑)。ただ、祖父の「自分にはできる」と信じ込む大胆さや負けん気の強さが新しい機械の開発につながり、道を拓いてきました。私たちも従業員も、この精神は大切に受け継いでいます。
 
  • 世界を目指すからには一番で

  •  小さな企業が技術の力で大きく成長する姿に憧れています。具体的にはGAFAのような企業に近づいていきたい。そのためには失敗を恐れないチャレンジ精神、スピード感が必要です。いわば「とにかく、やってみたらいいじゃん!」という学生のノリですね。若者の特権ではなく、60歳、70歳であってもよいことです。技術を甘く見ながらも頑張り続けることが大切なのであって、できると思って頑張れば、どんな技術でもできるはずです。そして技術というものは一発で完璧にできるわけではありません。スピードを優先し、素早く追ってアップデートしていけばよいと考えています。
 
  •  社内は、やりたいことをやりたいと言える環境です。素直な気持ちの表現や服装なども自由で、一人ひとりの意思を尊重する会社を目指しています。野口さんは、当社とスピード感が合う会社です。いろいろなお願いに、とにかく速く対応してくださいます。「これは無理だろう」と思っていたことも、かなえてくださったと聞き、驚きました。野口さんと出会ってからは、野口さん以外に建築を依頼したことはありません。
  •  当社は世界で一番となることを、はっきりと目標に掲げています。技術者の負けん気が出てしまって、二番では悔しくてダメなのです(笑)。お客様の想像を超える技術で、近い将来、世界を制覇します。